
旅行サイトを使って予約する人にとって、クレジットカードはただの支払い手段ではありません。
予約時のポイント還元、旅行保険、空港ラウンジ、海外での為替コスト、現地での現金調達——。
この違いが「旅費の実質コスト」と「旅の快適さ」に直結します。
この記事では、旅行サイト派におすすめする 5枚のカード(楽天カード/楽天プレミアムカード/三井住友カード ゴールドNL/アメックス・ゴールド・プリファード/エポスカード) を主役に据え、国内旅行と海外旅行それぞれで“どう使えるか”を徹底比較しました。
旅行サイト派に最適なクレジットカード5選
(国内・海外での使い勝手を比較)
国内旅行での使い勝手
楽天カード

楽天トラベルの事前カード決済+対象エントリーで、通常ポイントに最大2.5〜3.5上乗せが狙えます(倍率や対象は公式キャンペーンに準拠)。予約〜決済までを楽天で一本化しやすく、「予約の手間を減らしつつ、可視化された還元を確実に取る」という運用に向いています。家族旅行や複数泊でも、明細がカード1本に集約されるため、経費/家計管理がシンプルです。
国内での強み
- 貯めた楽天ポイントは楽天ペイ/楽天市場をはじめ、日常の支払いに回しやすい。旅行で貯める→日常で消化の循環が作れます。
- 国内宿、JR・航空券、レンタカーなど楽天トラベル内で横断的に揃いやすい。旅程の前後で別決済になりがちな出費をまとめやすい。
- 非接触決済(タッチ決済)対応の券面なら、駅ナカ・空港内の小口決済がスムーズ。チェックイン前後の細かな支払いをサッと済ませてポイントも回収できます。
- アプリ明細で見える化:旅費・土産・レンタカーなど用途別にメモ/タグ付けしておけば、後から記事化・レポート化するときの数字の裏取りが楽。
使い方のコツ(国内編)
- 「事前カード決済」できるプランを優先:現地払いよりも還元条件を満たしやすい。
- 予約直前のエントリー忘れを防ぐ
倍率はエントリー必須のケースが多い。記事でも「エントリー→事前決済」をセットで促す。 - ポイントの出口設計
旅後1〜2週間で付与されるポイント(サイトやプランにより異なる)は、次の旅費や日常決済へ即投入。失効・遊休を避ける運用が吉。 - ホテルの“現地追加”に注意:駐車場・入湯税など現地精算分はカード/予約サイトの還元対象外になることがあります。予約画面の注意書きで事前確認。
国内での注意点(正確性重視)
為替手数料は海外のみ:国内利用には関係ないが、海外決済時は3.63%(2025年改定)とコストが上がるため、国内専用の主力カード/海外は別カードの二段構えが合理的。
旅行保険は海外向けが中心(楽天カードは海外旅行傷害保険=利用付帯)。国内旅行の補償は基本対象外のケースが多いので、国内の安心は別軸(宿の補償/旅行会社の補償/任意保険)で担保しておくと堅実。
キャンセル規定:
カード返金のタイミングは宿・運賃の規定に従う。期日超過のキャンセルは還元条件も取り消しになり得るため、規定と期日を記事内でも明記すると親切。
楽天プレミアムカード

予約向き
楽天トラベル利用時に自動でポイント倍率が底上げされ、さらに「楽天プレミアム特典」として旅行関連のサービス優待が付与されます。年会費は発生するものの、予約~決済の流れが通常カードより効率的になり、「旅行経費をまとめて管理しながら上乗せ還元を狙える」 運用に適しています。特に出張や年数回以上の国内旅行を予定する利用者に向いています。
国内での強み
- 楽天トラベル利用時に最大+5%の楽天ポイント還元が受けられる。宿泊・パッケージツアー・レンタカーまで対象が広く、旅行費用を効率的にポイント化できる。
- 貯めたポイントはコンビニ・スーパー・ドラッグストアなど日常の支払いに使える。「旅行で貯め、生活で使う」の循環が作れる。
- 国内空港ラウンジを回数無制限で利用可能。LCCや地方空港利用者にとっては、待ち時間の快適さが大幅に向上する。
使い方のコツ(国内編)
- 宿泊予約は必ず楽天トラベル経由で。公式サイト予約よりもポイント還元率が高くなる。
- 楽天市場の買い物と旅行をセットで活用すると、旅行前の準備費用(スーツケースや旅行用品)も+4倍還元対象になり、効率的にポイントを稼げる。
- ラウンジ利用は飛行機移動が多い人ほどメリット大。特に羽田・伊丹・新千歳・福岡など主要空港では待ち時間を快適に過ごせる。
国内での注意点(正確性重視)
ラウンジ特典は確かに強力だが、飛行機利用が少ない人にはメリットが薄い。出張や飛行機移動の多い層向け。
付帯保険は基本的に海外旅行が中心。国内旅行は利用付帯で、公共交通機関の決済が条件。過信は禁物。
年会費11,000円(税込)は楽天カード(年会費無料)と比べて大きな差。楽天市場や楽天トラベルを頻繁に使う人向け。
ポイント還元には「一部対象外プラン」や「還元率の上限」があるため、キャンペーン条件を必ず確認して利用する必要がある。
キャンセル規定:
返金処理は宿泊施設や交通機関の規定に準じます。キャンセル期限を過ぎると、決済金額の返金不可やポイント還元対象外となる場合があるため、予約時に必ず規定を確認するのが安心です。
三井住友カード ゴールドNL

予約向き
旅行予約サイトの利用時や対象店舗での決済が効率的にポイント加算され、日常の支払いと旅行予約を同じカードに集約しやすい設計です。「日常決済から旅行費用までを一括で管理でき、長期的なポイント優遇(年間100万円利用で1万ポイント還元)」にもつながるため、旅行を計画的に楽しみたい人に適しています。
国内での強み
- セブンイレブン、ローソン、マクドナルドなどで最大7%還元。旅行中の食事や買い物にも直結する。
- 年100万円利用で翌年以降の年会費永年無料。実質的にゴールド特典を無料で維持できる。
- 国内旅行傷害保険(利用付帯)が付き、旅行中のトラブルに備えられる。
使い方のコツ(国内編)
- 旅行前に高速道路ETCカードをセット発行しておけば、ETC利用分もゴールド修行(100万円達成)に加算可能。
- コンビニやファストフードの利用を積極的にカード払いに切り替え、普段使いで効率よくポイントを貯める。
- 国内ホテルや新幹線の支払いをまとめれば、100万円達成をスムーズに狙える。
国内での注意点(正確性重視)
ゴールド修行(100万円利用)を達成できない人には年会費5,500円(税込)が発生し、割高感が出る。
空港ラウンジは利用可能だが回数制限あり。プレミアムカードの「無制限」とは差がある。
旅行保険は利用付帯のため、必ず旅行費用をカード決済しておく必要がある。
キャンセル規定:
返金は宿泊施設や交通機関など加盟店のキャンセル規定に従って処理されます。返金の反映は翌月~翌々月の請求になることもあり、確定前に一度引き落とされる場合もあります。キャンセルとなった利用分はVポイント付与対象外で、すでに付与されたポイントも取り消されることがあります。
アメックス・ゴールド・プリファード

航空券やホテル予約を通じて「アメックス・トラベル オンライン」を利用すると高還元率のポイント付与が受けられ、さらに空港ラウンジや手荷物宅配などの特典も同時に活用できます。「予約から出発・滞在・帰宅までを一枚でカバー」できるため、旅行頻度が高い人や付帯サービスを重視する層に向いています。
国内での強み
- 「ゴールド・ダイニング by 招待日和」で国内レストランを2名予約すると1名分が無料。旅行先の食事をお得に楽しめる。
- 国内主要空港のラウンジが同伴者1名まで無料。家族旅行やカップル利用に便利。
- 手厚い旅行傷害保険が付帯し、国内旅行でも安心感がある。
使い方のコツ(国内編)
- 高級レストランでの利用を意識し、旅行の思い出とコスト削減を両立させる。
- 国内のホテル予約もアメックス特典を通じて行うと、チェックアウト延長や客室アップグレードが受けられる場合がある。
- 国内航空券や新幹線の決済に使えば、ポイントだけでなく付帯保険の適用条件も満たせる。
国内での注意点(正確性重視)
ポイント還元率(基本1%)は楽天カードや三井住友NLの高還元キャンペーンに劣る場面がある。
年会費が31,900円(税込)と高額。特典を活用しきれないとコスト負担が大きい。
一部の店舗や地方では利用できない加盟店がまだ存在する。
キャンセル規定:
返金は宿泊施設や交通機関の規定に基づき処理されます。キャンセル後の返金は、一度請求された後に返金処理される場合が多く、反映には数週間かかることもあるのが特徴です。カード利用によるメンバーシップ・リワード®ポイントは、キャンセル確定時に付与取り消しとなります。
エポスカード

エポトクプラザを通じてホテルや旅行サービスを優待料金で予約でき、さらにVISA加盟店での利用範囲が広いため、予約から現地決済までスムーズです。「コストを抑えつつ実用性を重視した予約」が可能で、学生や若い社会人など初めて旅行用にカードを持つ人にも扱いやすい一枚です。
国内での強み
- 全国10,000店舗以上の優待対象店で、飲食・カラオケ・映画館など割引や特典が受けられる。
- 丸井グループをはじめ、アパレルやエンタメ施設との相性が良い。
- 年会費無料カードとしては異例の国内旅行傷害保険(利用付帯)を持つ。
使い方のコツ(国内編)
- 映画館やカラオケなど、旅行先のレジャーでも割引を積極的に活用する。
- 丸井店舗やファッションブランドの買い物に組み合わせれば、旅行準備費用もお得にできる。
- ポイントは「エポスポイントUPサイト」を経由すれば、楽天トラベルやじゃらんの予約にも使える。
国内での注意点(正確性重視)
ゴールドやプラチナにグレードアップしないと空港ラウンジや高額補償は付かない。
旅行保険は利用付帯で、交通費や宿泊費をカード決済して初めて適用される。
還元率は0.5%が基本。他カードと比べるとポイント効率は低い。
キャンセル規定:
返金は宿泊先や交通会社の規定に従って処理されます。キャンセル後の返金は、一度決済が確定してから取り消し処理が入ることが多く、口座反映まで数日~数週間かかる場合があります。付与予定だったエポスポイントはキャンセル時点で取り消しとなり、期日超過のキャンセルは還元条件も無効になる点に注意が必要です。
海外旅行での使い勝手
楽天カード

為替手数料
2025年3月以降は一律3.63%。主要カードの中でも高めなので、海外での高額決済・長期滞在ではコスト差が出ます。
海外での強み
VISA/Mastercardブランドを選べ、世界各地で決済しやすい汎用性。海外利用ぶんの「カード利用獲得ポイント」も基本は100円=1ポイント(付与タイミングや一部例外は公式の注意書きどおり)。貯めたポイントは帰国後に日常で消化でき、ムダが出にくい。
付帯サービス(安全網)
海外旅行傷害保険は利用付帯。出国前に「募集型企画旅行の料金」や公共交通の料金などを楽天カードで支払うことが適用条件です。長めの旅・医療費が不安な国では、必要に応じて別途保険を上乗せすると安心。
運用のコツ/注意点
- 海外決済は少額〜中額にとどめ、高額支出は手数料の低いカードへ振り分けると実質コストを抑えられます(3.63%は効いてきます)。
- 旅行後のポイントは国内で広く使える前提で貯める(生活費に充当)。付与ルールに例外があるため、付与予定/対象外の確認は公式案内を参照。
楽天プレミアムカード

為替手数料
楽天カードと同様に2025年3月以降は一律3.63%。高めの水準であるため、海外での高額決済をメインにすると手数料負担が大きくなります。
海外での強み
- ブランドはVISA/Mastercard/JCB/AMEXから選択でき、世界中の主要加盟店で広く利用可能。
- 楽天ポイントは100円につき1ポイント付与。帰国後は日常の楽天市場や楽天ペイなどで活用でき、ポイント消化に困らない。
- プレミアムカード限定特典として、プライオリティ・パス(本人年5回まで無料利用)が付帯。空港ラウンジを活用できるため、長距離移動やトランジットの多い旅行者には大きなメリット。
付帯保険・サービス
- 海外旅行傷害保険(利用付帯):出国前に航空券や募集型企画旅行費用を楽天プレミアムカードで支払うことが条件。補償内容は楽天カードよりも充実しており、特に治療費や救援者費用の補償額が高め。
- 楽天プレミアム特典:誕生月に楽天市場でのポイント倍率が上がるなど、旅先での利用に限らず、帰国後の「使い勝手」も良い。
運用のコツ/注意点
- 為替手数料は通常カードと変わらないため、ラウンジ利用や保険・特典の充実度を重視する人向け。
- 高額決済は手数料負担を考慮しつつ、空港ラウンジ+保険目当てでサブカード的に持つのが合理的。
- 海外利用後に貯まる楽天ポイントは、国内の消費にスムーズに回せるため、旅費を実質的に節約できる。
三井住友カード ゴールドNL

為替手数料
海外ショッピングは「国際ブランドのレート+海外事務処理手数料2.20%」。主要カードの中では中程度で、10万円利用なら目安コストは約2,200円(為替の変動で前後)。
海外での強み
- VISA/Mastercard採用で、主要都市から地方の小規模店まで通りやすく、決済の安心感が高い。
- 空港ラウンジは国内主要空港に加え、ホノルルのIASS HAWAII LOUNGEを無料利用できる。海外一般ラウンジ網は付帯しないが、乗り継ぎや帰国前に一息つくには十分。
- Vポイントは通常200円=1ポイント。海外利用分も日常の支払い、ギフトカード、マイルなどに無駄なく還元可能。
付帯サービス(安全網)
- 海外旅行傷害保険は最高2,000万円(利用付帯)。航空券やツアー代金をカードで支払っておくことが条件。
- ショッピング補償は年間300万円まで、購入から200日間が対象。海外で買ったスーツケースや電化製品の破損・盗難にも対応。
運用のコツ/注意点
- 高額決済では手数料が積み上がるため、航空券や大きな買い物は他カードと使い分けると出費を抑えやすい。
- ラウンジサービスは「国内+ホノルル」に限られるため、世界各国のラウンジを重視するなら別カードとの併用が現実的。
- 海外キャッシングは為替手数料が不要で、現地ATMの引き出し時には利息やATM手数料が発生するが、短期返済を前提にすれば“いざという時の現金調達”に使いやすい。
アメックス・ゴールド・プリファード

為替手数料
海外ショッピングは「AMEX基準レート+海外事務手数料2.20%」。主要ブランドの中では標準的で、利用金額に応じた負担感はVISAやMasterと大きく変わらない。
海外での強み
- 世界140以上の国・地域で加盟店を展開。観光都市や空港、ホテル、レストランでの決済はスムーズ。
- プライオリティ・パス(プレステージ会員)が付帯し、世界1,300か所以上の空港ラウンジを無料利用可能。国際線を多く使う人には大きなメリット。
- アメックス会員専用の「Global Assist」では、現地での医療手配・緊急時サポート・日本語通訳を受けられるため、安心感は他ブランドよりも高い。
- ホテル優待(Hilton、Marriott Bonvoyなど)や現地レストランの優待サービスが充実。旅行の「体験価値」を高めたい人向き。
付帯サービス(安全網)
- 海外旅行傷害保険は最高1億円(利用付帯)。家族特約も含めカバーが厚い。
- 航空便遅延補償、手荷物遅延補償などトラベル系補償が揃い、長距離フライト利用でも安心度が高い。
- ショッピング・プロテクションは年間500万円まで、90日間補償。海外での高額家電・ブランド品購入時も安心。
運用のコツ/注意点
- 一部の小規模店舗やローカル市場ではAMEX非対応のケースがあるため、VISA/Masterのサブカード併用が必須。
- 為替手数料は標準的だが、長期滞在や高額決済では累積負担になるため、ポイント還元や特典を活用して差し引きメリットを出すのがコツ。
- プライオリティ・パスの同伴者料金は別途かかるため、家族や友人と一緒に利用する際は事前に条件を確認しておくと安心。
エポスカード

為替手数料
Visa基準レート+海外事務手数料2.20%。大手ブランド標準水準で、他の一般カードと比べても負担感は大きくない。
海外での強み
- Visaブランド採用のため、世界200以上の国と地域で使える。都市部・観光地のホテルやレストラン、ショッピングモールでは高い利用率。
- 提携ATMが多く、海外キャッシングにも対応。短期渡航時の現地通貨調達には便利。
- エポスカード会員専用の「海外トラベルデスク」で、現地の観光情報やレストラン予約、緊急時のサポートを日本語で受けられる。
- 若年層や学生がメイン層でもあるため、初めての海外旅行に安心感を与える体制が整っている。
付帯サービス(安全網)
- 海外旅行傷害保険が自動付帯(最大500万円)。利用登録や事前申請不要で、カードを持っているだけで補償が有効になる点は強み。
- 緊急医療費や救援者費用も一定額カバーされ、クレカ初心者や学生旅行でも安心。
- ショッピング保険は付帯しないため、高額商品の購入時は別の補償カードと使い分けると安心。
運用のコツ/注意点
- 海外キャッシングは早めに繰上げ返済すれば実質的に手数料を抑えられる。両替よりも有利なケースが多い。
- 保険の上限額は低めなので、長期旅行や高額補償を求める人は、別カードで保険を厚くするのが安全。
- 一部の小規模店舗や交通機関ではVisa非対応もあるため、予備の国際ブランドカードを1枚持っていくのがおすすめ。
シミュレーション(5万円/10万円)
以下は、国内旅行の予約サイト決済時のポイント還元と、海外旅行でのカード利用にかかる為替手数料コストを、5万円・10万円の利用額で比較したシミュレーションです。
国内旅行(予約サイトでの決済時ポイント還元)
- 楽天カード:5万=約1,750P/10万=約3,500P
- 楽天プレミアム:5万=2,000P超(条件次第)/10万=4,000P超
- 三井住友カード ゴールドNL:5万=500P(1%)/10万=1,000P
- アメックス・ゴールド・プリファード:5万=500P(1%)/10万=1,000P+ホテル優待
- エポスカード:5万=250P(0.5%)/10万=500P+レジャー割引活用可
海外旅行(為替手数料コスト)
- 楽天カード(3.63%):5万=1,815円/10万=3,630円
- 楽天プレミアム(3.63%):同上
- 三井住友カード ゴールドNL(2.5%仮定):5万=1,250円/10万=2,500円
- アメックス(2.9%仮定):5万=1,450円/10万=2,900円
- エポスカード(2.5%仮定):5万=1,250円/10万=2,500円
👉 この差は「海外で10万円使ったらカードによって1,000円以上違う」ことを意味します。
海外で現金が必要になった場合
クレジットカードのキャッシング
- 利点:現地ATMで即時に現金を引き出せるため、両替所を探す手間がない。為替レートは一般の両替所より有利になることが多い。
- 使えるシーン:小規模の飲食店や市場、チップ支払い、カード非対応の交通機関など。
- 注意点:通常は年15〜18%前後の利息がかかる。ただし繰上げ返済(アプリやネットバンキングで即返済)を行えば、実質的な利息は数百円程度に抑えられる。長期未返済だけは避けたい。
銀行口座から引き出し
- 使える銀行:ソニー銀行、楽天銀行デビット、ゆうちょ+国際キャッシュ対応カードなど。
- 利点:借金ではなく自分の預金から直接引き出すため安心感がある。利用明細も即時反映される。
- 注意点:為替手数料に加えてATM手数料(1回数百円)がかかる。対応銀行は限られ、地方や発展途上国では対応ATMが見つからない場合がある。大都市以外では要注意。
👉 基本は「日本で少額を両替して持参」+「必要に応じてカードキャッシングを短期返済で利用」が最も現実的。銀行引き出しは対応可能なら便利だが、対応地域の限定性を考えるとメイン手段にはしにくい。
旅行サイト派におすすめカード比較表
カード名 | 年会費 | 保険 | 空港ラウンジ | 為替手数料 | 国内予約時の強み |
---|---|---|---|---|---|
楽天カード | 無料 | 海外旅行保険(利用付帯) | なし | 3.63% | 楽天トラベル還元◎ |
楽天プレミアム | 11,000円 | 自動+利用付帯 | PP年5回無料 | 3.63% | 楽天トラベル+ゴールド特典 |
三井住友カード ゴールドNL | 5,500円(条件付で無料) | 海外・国内(利用付帯)最高2,000万 | 国内主要+ホノルル | 約2〜3% | 日常+旅行まとめて実質無料 |
アメックス・ゴールド・プリファード | 39,600円 | 海外(利用付帯) | 国内外+同伴1名無料、PP年2回 | 約2.9% | 高級ホテル優待+継続特典 |
エポスカード | 無料 | 海外旅行保険(利用付帯) | なし | 約2〜3% | レジャー割引+サブ保険 |
専門用語のやさしい解説
- プライオリティ・パス:世界の空港ラウンジを利用できる会員証。食事・Wi-Fi・休憩などが無料
- 利用付帯/自動付帯:旅行保険が「カードを持っているだけで有効(自動付帯)」か「旅行代金を払った場合のみ有効(利用付帯)」かの違い
- 為替手数料:海外決済を日本円に換算する際にかかる手数料。カード会社ごとに2〜3.6%程度
まとめ
どのカードを選ぶべきか?
- 国内旅行中心 → 楽天カード or 三井住友カード ゴールドNL
→ 普段の買い物や国内ホテル予約に強く、ポイント還元も効率的。年会費無料や低コストで持てるため、まず1枚目に選びやすい。 - 海外旅行中心 → 楽天プレミアム or アメックス・ゴールド・プリファード
→ 空港ラウンジや手厚い旅行保険、国際ブランドの信頼性を重視するならこちら。海外出張や年に数回以上の海外旅行に出る人ならコストを上回るメリットを享受しやすい。 - サブ用途 → エポスカード(保険+割引)
→ 年会費無料ながら海外旅行保険が自動付帯。さらに全国の飲食店や商業施設で優待割引があり、メインカードの弱点をカバーする「保険用の1枚」として最適。
選び方のポイント
旅行スタイルを国内か海外かで分け、さらに「空港ラウンジ」「為替コスト」「旅行保険」のどれを重視するかで最適なカードは変わります。
- コスト重視派:年会費無料+必要な時だけ使える楽天カードやエポスカード
- 快適性重視派:空港ラウンジや特典で移動を楽にする楽天プレミアムやアメックス
- 安心重視派:保険やサポート体制が厚いアメックスやエポスカード
この視点で考えると「どのカードを主軸にして、どのカードを補助に回すか」が自然に決まります。
5枚をうまく組み合わせれば、予約から現地支払いまで“損しない旅”が実現します。
-
楽天カード 年会費無料
楽天トラベルの事前決済と相性が良く、ポイントを旅行後も日常で無駄なく消化できる「予約向き」カード。
-
楽天プレミアムカード 空港ラウンジ
プライオリティ・パス付帯(年5回まで無料)で出発前の空港が快適。予約時の還元も上位枠で「出発向き」。
-
三井住友カード ゴールド(NL) 年100万円修了で永年無料
国内主要空港ラウンジ無料+年100万円利用で翌年以降 永年無料。国内外バランス型で「維持費に強い」。
-
アメリカン・エキスプレス・ゴールド・プリファード 体験特典
国内外ラウンジ(同伴1名無料)+PP年2回。年間200万円利用で国内ホテル1泊無料の継続特典も「体験強化」。
-
エポスカード 年会費無料
海外旅行保険は利用付帯。カラオケ・映画などレジャー割引が豊富で、メインの横に置く「おまけ枠」。